【読書】幸福論

目次

はじめに

一年前ほど買った「幸福論」を読み終わりましたので、今回は読んでいてよかった箇所についてまとめていきます。

「幸福論」は著者であるアランがルーアンの新聞に連載された幸福に関する93もの「プロポ(哲学断章)」を収めたものです。一つ一つのポロぽは3ページから5ページほどの長さで、気軽に読めます。

読んでいるとき付箋を付けてたのですが、改めて見ると、なぜここに付箋を付けたのか自分でもわからない箇所が結構あった。

幸福論

内容

この本の中で一番気に入りました。
自分にとって楽しいものは往々にして他人から見れば不可解に見えるものです。
楽しければそれでいい。

自由な行動だから幸福なのである。自分で規則をつくりそれに従っているから幸福なのである。一言でいえば、サッカーであれ学問研究であれ、規律を認容しそれにしたがうから幸福なのだ。そしてそういう義務は遠くから見るかぎり、おもしろくない。それどころか不愉快なものだ。幸福とは、報酬など全然求めていなかった者のところに突然やってくる報酬である。

人間は自分からやりたいのだ、外からの力でされるのは欲しない。(中略)自分が好きでやっているこういう仕事は楽しみであり、もっと正確に言えば、幸福である。

人間はもらいものの楽しみにはうんざりするが、自分で勝ちとった楽しみはすごく好きなのだ。人間は、しかし、何にもまして行動するのが好きなのだ。征服ことが好きなのだ。苦しみを受けたり、耐えるのは好まない。

幸福はいつもわれわれの手から逃げていくといわれている。人からもらう幸福については、それは正しい。人からもらう幸福などは、全く存在しないからだ。しかし、自分でつくる幸福というのはけっしてだまさない。それは学ぶことだから、そして人はいつも学んでいる。知ることが多くなればなるほど、学ぶこともますます多くなるのだ。そこからあのラテン語を学ぶ楽しみが生まれる。それには終わりがない、否、むしろ知識の進歩によって楽しみが増大している。音楽をやる楽しみも同じである。だからアリストテレスはあの驚くべき言葉を吐いている。真の音楽家とは音楽を楽しむ者のことであり、真の政治家とは政治を楽しむ者のことである、と。「楽しみは能力のしるしである」と彼はいうのだ。

共通して言えるのは、自分から望んだものは「正義」ということかな。

知っていれば少しは気が楽になる言葉です。

「われわれが耐えねばならないのは現在だけである。過去も未来もわれわれを押しつぶすことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから」。

この考え方は新鮮で、面白かった。

荷馬車に乗せられてギロチンに行く人はあわれである。しかしながら、その男が別のことを考えているとしたら、荷馬車の中にあっても、現在のぼく以上には不幸ではないだろう。彼が曲がり角や揺れを数えているとしたら、彼の頭の中にあるのは曲がり角であり、揺れである。遠くに見えるポスターも、それを読もうとすれな、最後の瞬間にも彼の気をまぎらわしてくれるであろう。そのことについて、われわれは何を知っているだろうか。彼にしても何を知っているだろう。

今思えばシヴィライゼーションに登場しそうな名言です。

戦争はいつも避けることができるのだ、そこに興奮さえ混ざり込まなければ。

幸福を世の中に、自分自身の外に求めるかぎり、何ひとつ幸福の姿をとっているものはないだろう。要するに、幸福については、論理的に推論したり予見したりすることができないのだ。今、幸福をもっていなければならない。君が将来幸福であるように思うとしたら、それはどういうことかをよく考えてみたまえ。それは今、君はすでに幸福を持っているからだ。期待を抱くこと、それはつまり幸福であるということなのだ。

確かに期待を抱くと幸福感はあるかなと思う。
例えば通販で買ったものが届くまでのワクワク感とか、宝くじを買った後から抽選日までの間とか。

礼儀作法に対する考えが少し変わりました。

礼儀作法は外見の幸福である。外部から内部へのリアクションによってすぐに強く感じられる幸福である。これは絶えず生きている法則だが、絶えず忘れられている。このようにして、礼儀正しい人たちはただちに報酬を得ている。彼ら自信は報酬を得ていることに気づかないが。

退屈は悪

憂鬱な思考はすべて、自分をだます魂胆だと思ってさしつかえない。そう考えてよいのだ。なぜなら、われわれは何もしないでいると、すぐに自ずと不幸をつくりだしてしまうものだから。退屈さがそれをあかししている。

まとめ

気に入った箇所をまとめてみました。
哲学と文学を巧妙に入り交えた文章は非常に独特で、言いたいことがわかるようなわからないような感じでした。
おそらくこの記事を書かなければしばらくは振り返らないと思うので、改めて勉強になりました。

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